マインドマップという言葉を耳にしたことがある人は、マインドマップを活用することはできていますか?
この記事では、マインドマップの定義や由来、応用からマインドマップの作成ツールまで解説します。
この記事を最後まで読めば、マインドマップの基本知識をマスターすることができるでしょう。
マインドマップとは?
マインドマップとは、頭の中で思い描いているものを図で表現したものです。
中心にメイントピックとなる文字や画像があり、メイントピックから複数の枝が展開しているのが、基本の形です。
複雑な人間の脳内を、簡単に可視化するためのツールが、マインドマップです。
マインドマップは優れたノート術として、以下の点が注目されています。
情報整理やアイデア発想で有用
マインドマップが従来のノート術と異なる部分は、思考をまとめた状態で書き始めないことです。
思考の片隅にある些細な事をすべて書き出しても、乱雑なノートになりません。
知識や記憶の定着に活用
マインドマップは、情報のつながりに重点をおいたノート術です。
情報は一つだけ覚えるのではなく、関連した情報も一緒に覚えることで、効率よく記憶を定着させることができます。
マインドマップの由来
マインドマップは長い歴史を持ち、その始まりは3世紀にまでさかのぼります。当時の思想家や哲学者はグラフィックデザインを使用し、一つの考えに関連するさまざまな概念、言葉、およびアイデアを描いていました。マインドマッピング(マインドマップ)という概念は、著述家であるトニー・ブザン(Tony Buzan)によって提唱されました。その後、科技、社会の発展による膨大な情報を効率的に処理することが必要とされる時代になり、マインドマップは創造的な思考を促進する有力なツールとして、ますます愛用されるようになりました。
マインドマップの種類
中心にメイントピックがあり、そこから放射状に広げていくのが、マインドマップの基本の形であると、上の段落で述べました。
しかし、それは間違いです。
本来、マインドマップには、特定の形は存在しません。
マインドマップは、自由です。
しかし、よく使われる形というのは存在します。
よく使われる形は、放射状、右型、ツリー型、組織図型の4つです。
この4種のうちから選択したり、複数の種類を組み合わせて使ったりします。
マインドマップの良い点
幅広い活用法
マインドマップの特徴は、人間の思考のように放射状に発想が展開されることです。
知識勉強やメモ取り、スケジューリング、プロジェクト管理、アイデア出しなど、勉強・生活・仕事など様々な面で活用することができます。
追記・編集がしやすい
メモ帳での箇条書きと比較して、マインドマップは無制限に追記することができます。
メモとして書く内容を絞り込む必要がないのは、マインドマップの大きなメリットです。
記憶を強める
マインドマップには文字だけではなく、好きな記号や画像を加えることができます。
グラフィックを用いて、アイデアや言葉を表現することもできます。
自らで生み出されたオリジナルのマインドマップは、記憶に残りやすい傾向にあります。
情報が簡潔になる
マインドマップのテキストは、重要なキーワードや短い文章のみに絞られます。
そのため、マインドマップは体系的にまとめられた文章を一目で確認するのに向いています。
情報の密度で考えると、本を1冊全部読むよりもはるかに時間を節約することができます。
マインドマップの悪い点
情報を整理するのが難しい
マインドマップは、無制限に追記ができます。
時には、必要な情報以外でも、マインドマップに追加することができます。
不必要な情報でもとりあえず書き込むことができるのは、マインドマップの良い点でもあり悪い点です。
マインドマップという形式は、発想を広げる面では非常に役に立ちます。
しかし、後々何も知らない人が見返すために情報を整理し保存するという観点からすると、練られた文章には敵いません。
きれいに描くのが難しい
マインドマップは、無制限に追記ができます。
理由は、トピック同士の関連を示すには、トピック同士を線で結ぶだけで良いからです。
しかし、追記すればするほど、構造がわかりにくくなっていきます。
このデメリットは、マインドマッピング用のソフトウェアを使うことで解決することができます。
共有が難しい
マインドマップはトピック同士の関連を、一目見てわかる形に整理するのが得意です。
しかし、そのトピックがなぜつながっているのかという情報は、含めることはできません。
このデメリットは、上で述べた『情報の整理が難しい』ということと似ています。
マインドマップは、「書いた本人は全部わかってるけれど、周りはほとんどわからない資料」を量産する可能性があります。
マインドマップ作成ツールの例
紙とペン
古典的な方法ですが、紙とペンを使うのもひとつの選択肢です。
アイデアを出すには、慣れたツールを使うことも大事です。
自由に思い切り書くためにも、コピー用紙を使うのをお勧めします。
複数人でマインドマッピングを行う場合は、ホワイトボードの上に付箋を張り付ける形でマッピングするなどの工夫が必要になるかもしれません。
プレゼンテーションツール
パワーポイントなどのプレゼンテーションツールは、マインドマッピングには本来使いません。
しかし、パソコン上の図や写真を簡単に挿入することができたり、プレゼンで作成したマインドマップをそのまま使うことができるなどのメリットもあります。
プレゼンテーションツールが使えない会社はないので、この方法も選択肢の一つに入ると思います。
マインドマッピングソフトウェア
やはり、専用に作られたソフトウェアほど使いやすいツールもないです。
専用ソフトを使えば、いろいろな面で便利になります。
まずは、トピック同士の線を自動でつなげてくれます。
トピックの大きさも簡単に変えることができ、強調したい部分を大きく表示することができます。
さらに、構造がわかりやすくなるように、トピックごとに自動で色分けをしてくれます。
ソフトウェアによって使い方が異なったり、有償であったりという部分もありますが、デメリット以上に便利なので、ぜひ検討してください。
まとめ
この記事ではマインドマップ初心者に向けて、マインドマップの定義や由来、良い点や悪い点、ツールまでを簡単に解説しました。マインドマップは自由に描くことができ、厳しいルールや規則などはありません。マインドマップは、生活、学習、仕事、ビジネスなどの場面で幅広く活用できる、効果的なツールといえます。
ぜひまずは紙とペンを使って、この記事をマッピングしてみてはいかがでしょうか?
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