前回までで、基本的なHTMLの構文を書けるようになりました。
今回からは、本格的にデザインをしていくためにCSSを書けるようになっていきましょう!
CSSの基本構文
CSSは、セレクタ・プロパティ・値の3つで構成されています。
例えば、<body>
タグの範囲内の背景色を青色にするCSSは、以下のように書くことができます。
body {
background-color: #004e9c;
}
body{...}
でHTML内のbody要素を指定し、background-color
プロパティをRGBカラーコードで指定するという内容です。
プロパティ名 | 説明 |
color | テキストの色を指定 |
font-size | テキストのフォントサイズを指定 |
font-family | テキストのフォントファミリーを指定 |
font-weight | テキストの太さを指定 |
text-align | テキストの水平方向の配置を指定 |
text-decoration | テキストの装飾(下線、取り消し線など)を指定 |
line-height | 行の高さを指定 |
background-color | 背景色を指定 |
background-image | 背景画像を指定 |
background-size | 背景画像のサイズを指定 |
margin | 要素の外側の余白を指定 |
padding | 要素の内側の余白を指定 |
border | 境界線のスタイル、太さ、色を指定 |
width | 要素の幅を指定 |
height | 要素の高さを指定 |
display | 要素の表示方法を指定 |
position | 要素の位置指定方法(相対位置、絶対位置など)を指定 |
opacity | 要素の透明度を指定 |
box-shadow | 要素に影を付ける効果を指定 |
HTMLにCSSを読み込む
CSSを読み込む方法は大きく2パターンあります。
- HTMLの
<style>
タグを使って、CSSを直接書いていく方法 - CSSファイルを作成して、HTMLファイルからCSSファイルを呼び出す方法
上記の2パターンの両方を紹介します!
直接書き込む
HTMLファイルにCSSを書いていく場合、<head>
タグ内に<style>
タグを書きます。背景を青色にする場合は、以下のように<style>
タグを書きます。
<style>
body {
background-color: #004e9c;
}
</style>
CSSファイルを読み込む
CSSファイルを読み込む場合は、<link>
タグを使ってCSSファイルの参照をする必要があります。
例えばフォルダ・ファイル構成が次のようになっているとします。
Web
├ index.html
└ styles
└ style1.css
HTMLファイルから呼び出すための<link>
タグの書き方は、この構成では以下のようになります。
<link rel="stylesheet" href="styles/style1.css">
色を変更する
文字色を変えるためには、color
プロパティを変更します。例えば、文字を白にする場合は、3種類の書き方をすることができます。
color: #ffffff; /* カラーコード指定 */
color: #fff; /* カラーコード指定 (短縮形) */
color: white; /* キーワード指定 */
背景色を変更するには、background-color
プロパティ(background
プロパティ)を変更します。背景色を半透明にしたい場合には、RGBカラーコード指定ではなく、RGBA指定ができる関数を利用します。
rgba(赤色数値, 緑色数値, 青色数値, 透明度)
それぞれの色の数値は0から255の間で指定することができます。透明度は0から1の間で指定することができ、0で完全塗りつぶしになり1で無色透明になります。
background: rgba(00,78,156,0.5); /* 濃い青色 透明度50% */
コンテンツ位置を調整する
コンテンツ位置を調節するためには、margin
プロパティを変更します。ほかにもコンテンツ位置を調整する方法としてpadding
プロパティもあります。margin
とpadding
の違いはコンテンツの内側を基準とするか外側を基準とするかで変化します。また、ピクセル単位での指定以外にも、ウィンドウサイズに対する割合で指定することもできます。pタグで囲まれた部分を変化させてみて、確認してみましょう。
p {
background-color: red;
margin: 10px; /* ピクセル指定 */
padding: 5%; /* パーセント指定 */
}
画面の中央に要素を配置したい場合、auto
というキーワードを使うことができます。
また、margin
とpadding
の両方ともに上下左右の4方向を個別に指定できるプロパティがあります。左右は余白ほしいけれど、上下に必要無い場合には個別に指定しましょう。
文字揃え位置を調整するためには、text-align
プロパティを設定します。中央揃えにするためには、以下のようにプロパティを設定します。標準では、text-align: left;
に設定されています。
p {
text-align: center;
}
フォントを変更するには、font-family
プロパティを設定します。OSによってインストールされている標準フォントが異なるため、複数指定するのがスタンダードとなっています。以下は、pタグ内のフォントを変化させてみるCSSです。
p {
font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;
}
リファレンスを確認する
CSSで設定できる項目は多種多様で、今回紹介できたのは一部にすぎません。自学習のために、リファレンスに掲載されているプロパティを上から順番に試してみるのも良いかもしれません。
CSSプロパティ ABC順一覧 【CSSリファレンス】 (cman.jp)
課題
自分のよく使っているサイトから一つ選び、どのような構成になっているか考えてみましょう!
自分のできる範囲でサイトを再現してみることが、デザインの上達のための近道です!
参考
【CSS】まずはこれを読め!CSSの基本(指定の仕方、優先順位) #CSS – Qiita
CSSのmarginとは?paddingとは?余白の指定方法まとめ (saruwakakun.com)
font-familyの書き方まとめ:CSSでフォント種類を指定しよう (saruwakakun.com)
CSSプロパティ ABC順一覧 【CSSリファレンス】 (cman.jp)
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