レビュー・感想

もっと低スペックなパソコンで「Distant Horizons」を使ってみた!

この記事は約4分で読めます。

以前、Minecraftの描画拡張MOD「Distant Horizons」の記事を書きました。

ずいぶん前に書いてその後放置していた記事ですが、今このサイトで一番PVが伸びている記事です。なぜこんなに伸びているのかを、ほかのサイトや解説動画と比較してみたところ、以下の要素によって伸びているようです。

  • 日本語の解説が少ない
  • 非公式Wikiでは解説ページがない
  • 自分のPCでのおすすめ設定を確認するために、ユーザーが複数のサイトを横断している

Youtubeの解説動画も見てみると、「CPUが〇〇なんですけど、動きますかね?」「自分のパソコンのスペックで動きますか?」という内容の質問がいくつも見受けられました。わたしも確かに気になるなぁと思いましたので、今回の記事では、低スペックなPCでも動くかどうかを調べてみることにします。

前回とは別のPCを準備する

手元にあってすぐ使える低スペックなPCがノートパソコンしかなかったので、今回はノートパソコンで使ってみた場合のレビューです。

使用するノートパソコンにはGPUなんていうたいそうなものはついていません。それどころかバッテリーもついていません。ヤフオク!でストレージなしで4000円弱で買ったような覚えがあります。UbuntuベースのOSが入っていますが、Windows10を入れなおします。余っていたHDDを取り付けただけなので、めちゃくちゃインストールに時間がかかりましたが、Distant Horizonsの導入まで無事に終わりました。

結果発表

使用したPCの性能

実験の結果を書く前に、今回使用したパソコンのスペックを紹介します。

前回の構成今回の構成
CPUIntel Core i7-9700Intel Core i3-3110M
メモリ割当量8192MB4096MB
ストレージSSDHDD
GPUGTX1050Ti内蔵GPU

前回の検証で利用したデスクトップパソコンと比較すると雲泥の差です。前回の構成もハイスペックとは言えない構成でしたが、今回の構成はさらにひどい。どのくらいひどいかというと、passmarkのCPUスコア比較で一桁違うくらいひどいです。文字通り、桁違いに低スペックなパソコンです。

このパソコンで、軽量設定と最高画質設定の2種類でフレームレートの計測をしようとしました。

最軽量設定最高画質設定
グラフィックス処理優先最高設定
スムーズライティングオフ最大
画面の揺れオフオン
雲の表示オフ描画優先
パーティクルの表示最小すべて
エンティティの影オフオン
演算距離32チャンク32チャンク
2種類の設定の内容

MODなしのMinecraftでFPS計測

めっちゃ重い。描画距離を10以上にすると移動中のFPSが10を切ってしまいます。それくらい重い。すでに生成されているマップにいるときはまだマシかもしれません。

考えられる最軽量設定でも60FPSを超えない。前回の記事で使った最高画質設定はまともにサバイバルをすることを諦めるレベルでした。これならSwitch版のMinecraftのほうが快適です。

加えて16チャンク以降はPCごとフリーズして測定不能になりました。何もかもが終わりです。

標準描画最軽量設定[fps]最高画質設定[fps]
251
442
832
1221
16
24
32
MODなしでのフレームレート

さて、ここからMODの適用でどの程度FPSが改善するか。

Distant Horizonsを適用した結果

Distant Horizonsを適用した状態で、描画距離を変更しながらFPSの測定しようとしたら、問題が発生しました。PCごとフリーズするということはないものの、まともに移動ができません。

Distant Horizonsは最低描画距離が32チャンクになっています。しかし、その最低距離を適用しても、FPSが30を超えませんでした。移動中は常にFPSが一桁台です。

前回の測定結果を眺めつつ今回の結果を分析してみるに、標準描画距離の4倍が基準となりそうです。それ以上の描画は快適性との要相談ということで…

Distant Horizonsの正しいつかいかた

わたしはこのMODを「描画の軽量化MOD」の感覚で利用しようと考えていました。

しかし、軽量化MODとして使うには、以下の点が問題になります。

  1. 遠くのチャンクを表示するために地形データは読み込む必要があり、ワールドの生成も行う必要がある
  2. ワールドの生成速度はパソコンの素の性能が影響する
  3. 描画チャンクを広げれば広げるほど、となりのチャンクに移動したときに、生成しなければならないチャンク数が増える
  4. 描画チャンクを広げるほど、メモリ上に保持しなければならない情報が増える

まとめると、ワールドの生成だけでパソコン性能を使い切るレベルの性能の低さでは、このMODを快適につかうことはできないです。

このMODは、遠くの描画を比較的軽量に行えるMODというだけで、FPS改善・軽量化MODではないということが今回の検証でわかりました

まとめ

  • 低スぺPCにMOD導入した
  • 標準描画距離の4倍程度の距離が、Distant Horizonsの設定目安になりそう
  • Distant Horizonsを導入しても、FPSはほとんど改善しないことがわかった

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