How To

Nextcloudを導入する

この記事は約6分で読めます。

Ubuntu22.04でコマンドが実行できることを確認しています。Nextcloudのルートディレクトリは/share/nextcloudとします。

Ubuntu22.04でのインストール例がNextcloudのインストールマニュアルにあるので、それを参考にインストールします。

Nextcloud latest Administration Manual latest documentation

LAMP環境の構築

LAMP環境とは、Linux、Apache、MySQL、PHPの4つが実行できる環境のことです。

以下のコマンドを実行して、Apache、MySQL、PHPをubuntuにインストールします。

sudo apt update && sudo apt upgrade
sudo apt install apache2 mariadb-server libapache2-mod-php php-gd php-mysql \
php-curl php-mbstring php-intl php-gmp php-bcmath php-xml php-imagick php-zip

データベースの作成

Nextcloudはファイルなどの管理にデータベースを必要とします。

以下のコマンドを実行して、MySQLを起動し、データベースを作成します。

sudo mysql

CREATE USER 'username'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password';
CREATE DATABASE IF NOT EXISTS nextcloud CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;
GRANT ALL PRIVILEGES ON nextcloud.* TO 'username'@'localhost';
FLUSH PRIVILEGES;
quit;

usernamepasswordは自分だけがわかるものに変更しましょう。nextcloudは変更しても良いです。

Nextcloudのダウンロード

Nextcloudをダウンロードします。

ダウンロードページに行き、ダウンロードしたいバージョンのtar.bz2もしくはzipファイルのリンクがあることを確認しましょう。仮にnextcloud-x.y.z.tar.bz2をダウンロードするとした場合、コマンドは次のようになります。

wget https://download.nextcloud.com/server/releases/nextcloud-x.y.z.tar.bz2
wget https://download.nextcloud.com/server/releases/nextcloud-x.y.z.tar.bz2.sha256
sha256sum -c nextcloud-x.y.z.tar.bz2.sha256 < nextcloud-x.y.z.tar.bz2
wget https://download.nextcloud.com/server/releases/nextcloud-x.y.z.tar.bz2.asc
wget https://nextcloud.com/nextcloud.asc
gpg --import nextcloud.asc
gpg --verify nextcloud-x.y.z.tar.bz2.asc nextcloud-x.y.z.tar.bz2
tar -xjvf nextcloud-x.y.z.tar.bz2

Nextcloudのインストール

ルートフォルダの決定

Nextcloudを所定の位置にコピーします。今回は/shareフォルダ内にします。

sudo cp -r nextcloud /share

権限も変更しておきます。

sudo chown -R www-data:www-data /share/nextcloud

Apacheの設定変更

Apacheでの設定を行います。以下のコマンドを実行します。

sudo nano /etc/apache2/sites-availabel/nextcloud.conf

nextcloud.confを開いたら以下の行を追加します。

Alias /nextcloud "/share/nextcloud/"

<Directory /share/nextcloud/>
  Require all granted
  AllowOverride All
  Options FollowSymLinks MultiViews

  <IfModule mod_dav.c>
    Dav off
  </IfModule>
</Directory>

保存したら以下のコマンドを実行します。

a2ensite nextcloud.conf
a2enmod rewrite
a2enmod headers
service apache2 restart

Webブラウザからセットアップ

事前にサーバーとなるPCのIPアドレスを確認しておきます。ubuntuでIPアドレスを確認するには以下のコマンドを実行します。

hostname -I

ブラウザからhttp://<ubuntuで確認したIPアドレス>/nextcloudにアクセスします。

管理者アカウントを作成とデータベースの登録を行う画面が開きます。

管理者アカウントの名前とパスワードは自由に決めることができます。

データベースのユーザー名、パスワード、データベース名は、「データベースの作成」のときに決めたものを入力してください。

登録した管理者アカウントの名前とパスワードは絶対に忘れないでください。

課題

以上で基本的な導入手順は完了です。しかし、セキュリティ的にやるべきことや、やっておくと便利なことはまだあります。

  1. SSLを設定して、HTTPSプロトコルを用いてサーバーに接続できるようにする。
  2. インターネットからDNSを用いて接続できるようにする。
  3. Nextcloud Officeアプリをインストールして、ブラウザからWord、Excelファイルを編集できるようにする。
  4. カレンダー、ToDo、メールをすべてNextcloud上で管理できるようにする。

私も何ができるか調べてる最中です。一緒に色々調べてみましょう。

Microsoft365やGoogleWorkspaceと比較してお得?

いずれ検証した記事を出すので、お待ち下さいませ。

参考リンク

【ownCloud】自宅のパソコンをクラウドストレージへ【Raspberry Pi Desktop】 – たまテク (tamnology.com)

Example installation on Ubuntu 22.04 LTS — Nextcloud latest Administration Manual latest documentation

Installation on Linux — Nextcloud latest Administration Manual latest documentation

Changelog – Nextcloud

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