Ubuntu22.04でコマンドが実行できることを確認しています。Nextcloudのルートディレクトリは/share/nextcloudとします。
Ubuntu22.04でのインストール例がNextcloudのインストールマニュアルにあるので、それを参考にインストールします。
Nextcloud latest Administration Manual latest documentation
LAMP環境の構築
LAMP環境とは、Linux、Apache、MySQL、PHPの4つが実行できる環境のことです。
以下のコマンドを実行して、Apache、MySQL、PHPをubuntuにインストールします。
sudo apt update && sudo apt upgrade
sudo apt install apache2 mariadb-server libapache2-mod-php php-gd php-mysql \
php-curl php-mbstring php-intl php-gmp php-bcmath php-xml php-imagick php-zip
データベースの作成
Nextcloudはファイルなどの管理にデータベースを必要とします。
以下のコマンドを実行して、MySQLを起動し、データベースを作成します。
sudo mysql
CREATE USER 'username'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password';
CREATE DATABASE IF NOT EXISTS nextcloud CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;
GRANT ALL PRIVILEGES ON nextcloud.* TO 'username'@'localhost';
FLUSH PRIVILEGES;
quit;
username
とpassword
は自分だけがわかるものに変更しましょう。nextcloud
は変更しても良いです。
Nextcloudのダウンロード
Nextcloudをダウンロードします。
ダウンロードページに行き、ダウンロードしたいバージョンのtar.bz2もしくはzipファイルのリンクがあることを確認しましょう。仮にnextcloud-x.y.z.tar.bz2をダウンロードするとした場合、コマンドは次のようになります。
wget https://download.nextcloud.com/server/releases/nextcloud-x.y.z.tar.bz2
wget https://download.nextcloud.com/server/releases/nextcloud-x.y.z.tar.bz2.sha256
sha256sum -c nextcloud-x.y.z.tar.bz2.sha256 < nextcloud-x.y.z.tar.bz2
wget https://download.nextcloud.com/server/releases/nextcloud-x.y.z.tar.bz2.asc
wget https://nextcloud.com/nextcloud.asc
gpg --import nextcloud.asc
gpg --verify nextcloud-x.y.z.tar.bz2.asc nextcloud-x.y.z.tar.bz2
tar -xjvf nextcloud-x.y.z.tar.bz2
Nextcloudのインストール
ルートフォルダの決定
Nextcloudを所定の位置にコピーします。今回は/shareフォルダ内にします。
sudo cp -r nextcloud /share
権限も変更しておきます。
sudo chown -R www-data:www-data /share/nextcloud
Apacheの設定変更
Apacheでの設定を行います。以下のコマンドを実行します。
sudo nano /etc/apache2/sites-availabel/nextcloud.conf
nextcloud.confを開いたら以下の行を追加します。
Alias /nextcloud "/share/nextcloud/"
<Directory /share/nextcloud/>
Require all granted
AllowOverride All
Options FollowSymLinks MultiViews
<IfModule mod_dav.c>
Dav off
</IfModule>
</Directory>
保存したら以下のコマンドを実行します。
a2ensite nextcloud.conf a2enmod rewrite a2enmod headers service apache2 restart
Webブラウザからセットアップ
事前にサーバーとなるPCのIPアドレスを確認しておきます。ubuntuでIPアドレスを確認するには以下のコマンドを実行します。
hostname -I
ブラウザからhttp://<ubuntuで確認したIPアドレス>/nextcloudにアクセスします。
管理者アカウントを作成とデータベースの登録を行う画面が開きます。
管理者アカウントの名前とパスワードは自由に決めることができます。
データベースのユーザー名、パスワード、データベース名は、「データベースの作成」のときに決めたものを入力してください。
登録した管理者アカウントの名前とパスワードは絶対に忘れないでください。
課題
以上で基本的な導入手順は完了です。しかし、セキュリティ的にやるべきことや、やっておくと便利なことはまだあります。
- SSLを設定して、HTTPSプロトコルを用いてサーバーに接続できるようにする。
- インターネットからDNSを用いて接続できるようにする。
- Nextcloud Officeアプリをインストールして、ブラウザからWord、Excelファイルを編集できるようにする。
- カレンダー、ToDo、メールをすべてNextcloud上で管理できるようにする。
私も何ができるか調べてる最中です。一緒に色々調べてみましょう。
Microsoft365やGoogleWorkspaceと比較してお得?
いずれ検証した記事を出すので、お待ち下さいませ。
参考リンク
【ownCloud】自宅のパソコンをクラウドストレージへ【Raspberry Pi Desktop】 – たまテク (tamnology.com)
Installation on Linux — Nextcloud latest Administration Manual latest documentation
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