Ubuntu22.04でコマンドが実行できることを確認しています。
前提
次のようにデバイスが認識されているとします。
- /dev/sda(OSがインストールされているHDD)
- /dev/sdb(RAIDを構成するHDDその1)
- /dev/sdc(RAIDを構成するHDDその2)
- /dev/sdd(RAIDを構成するHDDその3)
- /dev/sde(RAIDを構成するHDDその4)
デバイスがどのように認識されているかは、以下のコマンドを実行することで確認できます。
sudo fdisk -l
デバイスの型式も確認することができます。
ディスクのフォーマット
ディスクの枚数分だけ、このフォーマットの手順を繰り返してください。また、ディスクの内容はすべて消去されるので注意してください。
partedの起動
sudo parted <デバイス>
/dev/sdbをフォーマットする場合、コマンドは次のようになります。
sudo parted /dev/sdb
フォーマットに使うコマンドはすべて、partedで実行します。
選択したディスクの状態を確認する
print
選択したディスクが正しいディスクであることを確認しましょう。
gpt形式でフォーマット
mklabel gpt
ディスクを初期化しますかというようなことを問われるので、yesと入力してEnterを押します。
パーティションを作成
mkpart primary 0% 100%
ファイルシステムは選択しなくても良いです。
フォーマットが完了していれば、/dev/sd*1ができているはずです。
mdadmを導入する
sudo apt install mdadm
RAIDの構築
sudo mdadm --create /dev/md0 --level=raid5 --raid-devices=4 /dev/sdb1 /dev/sdc1 /dev/sdd1 /dev/sde1
実行するとRAIDアレイの構成が行われます。
RAIDの状態の確認
以下のコマンドを実行すると、利用可能なRAID構成、構成されているRAIDアレイ、アレイの現在の状態が表示されます。
cat /proc/mdstat
構成ができていれば、[md0:active raid5]のように表示されているはずです。
RAIDアレイの1つの状態を詳細に確認する場合は以下のコマンドを実行します。
sudo mdadm --detail /dev/md0
RAIDアレイをフォーマット
RAIDアレイとしてmd0が構成されましたが、デバイスとして使えるようになっていないので、フォーマットを行う必要があります。以下のコマンドを実行します。
sudo mkfs.ext4 /dev/md0
これで、RAIDアレイを利用する準備ができました。
RAIDアレイをマウント
今回は/share
にmd0をマウントします。コマンドは以下のようになります。
sudo mkdir /share # shareフォルダを作る
ls -l /dev/disk/by-uuid # md0のUUIDを確認しておく
sudo nano /etc/fstab # fstabをnanoで開く
# fstabに以下の行を追加
UUID=<md0のUUID> /share ext4 defaults 0 0
# fstabの更新後
sudo mount -a # fstabに記述されているデバイスをすべてマウントする
RAIDアレイをUUIDで登録しているので、RAIDアレイが/dev/md0から変化したとしても認識することができます。
参考リンク
Ubuntu18.04で4TBのソフトウェアRAID1を組む – komeの備忘録 (komee.org)
Ubuntu mdadm その46 – RAID 5とは・RAID 5アレイを作成するコマンドの説明 – kledgeb
Ubuntu mdadm その47 – RAID 5アレイを作成する基本的なコマンドの例・作成したアレイの確認と利用 – kledgeb
【Linux】mdadmを用いたソフトウェアRAID構築 | ぺんぎんや (e-penguiner.com)
fstabの書き方は?Linuxでファイルをマウントする方法を解説【fstabとmountコマンド】 (engineer-ninaritai.com)
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