Ubuntuにはソフトウェアを管理するためのGUIツールが標準搭載されています。GUIツールを使ってソフトウェアをインストールすることも可能ですが、せっかくLinux系OSをインストールしたのだから、白黒画面のターミナルを使って、ソフトウェア管理をしてみましょう!
なお、UbuntuやDebianでは、アプリケーションやソフトウェアのことを「パッケージ」と呼びます。この記事ではすべてパッケージで統一しようと思います。
コマンドの使い方
アプリの検索
インストール可能なパッケージの検索には以下のコマンドを入力します。
$ apt list
このままでは、インストール可能なすべてのパッケージが表示され、数千行を超えるリストになります。すべてを手動で確認することは不可能なので、パッケージ名を指定して抽出します。
$ apt list パッケージ名
すでにインストールされているパッケージのリストを表示するには、installedオプションをつけて実行します。
$ apt list --installed
更新があるパッケージのリストを表示するには、upgradableオプションをつけて実行します。
$ apt list --upgradable
オプションをつけてパッケージ名を指定することも可能です。以下がコマンドの例です。
$ apt list --installed パッケージ名
指定した条件に合致するパッケージが存在しない場合は、リストに表示されません。
パッケージのインストール
$ sudo apt install パッケージ名
パッケージリストの更新
パッケージの新しいバージョンが存在するか確認するために、まずはパッケージリストを更新する必要があります。パッケージリストを更新するためには、以下のコマンドを実行します。
$ sudo apt update
パッケージを更新する
パッケージリストが更新されても、インストール済みのパッケージは更新されません。インストール済みのパッケージをすべて最新版に更新するには、以下のコマンドを実行します。
$ sudo apt upgrade
パッケージを個別に更新する場合は、upgradeコマンドではなく、installコマンドを実行します。
$ sudo apt install --only-upgrade <パッケージ名>
パッケージの更新後は、再起動することをお勧めします
パッケージの削除
$ sudo apt remove パッケージ名
autoremoveコマンドを使って、もう必要ないパッケージを削除することができます。
$ sudo apt autoremove
autoremoveは素晴らしい機能ですが、ごくまれに必要なパッケージまで削除してしまうことがあるようです。あまり自動削除を信用しすぎないようにしましょう。
最後に
コマンドでパッケージ管理をするメリット
- 早い
GUIでの操作と比較して、パッケージリストやパッケージの更新が早いような気がします。 - いまだにコマンド操作でのドキュメントが多い
GUIの選択肢が増えていますが、まだまだコマンドでのインストールしか書かれていないドキュメントが多いです。慣れておくに越したことはないです。
もしあなたが、GUIでのほうでインストールできるのであれば、やり方をわかりやすくまとめてください。それをインターネットに公開すればUbuntuコミュニティへの貢献になります。 - コマンド操作の中でも直感的にわかりやすく、Linuxを使っている感を得られる
AndroidスマホはLinux系OSをベースに開発されたスマホ用のOSです。なので、ソフトウェアのインストールに関していえば、スマホと似たようなことをしています。コマンドでパッケージ管理をすることは、コマンド操作に慣れる第一歩として良い教材になります。
また、ターミナルに文字が流れているのを見ると、Linux使ってる感が得られます。わたしはたのしいと思ってるのですが、みなさんはどうでしょうか。
まとめ
この記事では、Ubuntuでパッケージ管理をするコマンドを紹介しました。aptコマンドはUbuntuだけでなく、様々なLinux系OSで採用されることの多いコマンドですので、ぜひ使ってください。
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