みなさんはクラウドストレージは使っていますか?USBやSDカードを使ったデータ共有も令和の時代には少なくなってきて、ほとんどの場合GoogleドライブやOneDriveを使ったデータ共有が主になってきていることと思います。私は部屋では性能の高めなデスクトップパソコンを使ったり、出先では軽量なノートパソコンを持ち出して作業をしたりすることが多いです。このように複数のパソコンを取り換えつつ作業をすることが多いので、Nextcloudを使った個人用クラウドストレージを作成して、すべてのパソコンでデータを共有できるようにしています。
パソコン間でのデータ共有に、私のようにNextcloudのようなクラウドストレージ用のソフトを利用したサーバーを作るという方法もありますが、実は、離れた場所のコンピューターにあるファイルを共有したいという目的だけなら、クラウドストレージを利用するまでもありません!今回は、ローカルストレージの共有ソフトの一つである「Syncthing」を紹介します。
「Syncthing」とは?
Syncthingはファイル同期ソフトで、2台以上のコンピュータの間でリアルタイムにファイルを自動送信するのが主な機能のソフトです。ローカルネットワーク内のパソコン間での同期のみならず、インターネットでも利用可能で、対応OSもWindows・macOS・Linuxやそれ以外にも対応しています。
以下に公式で紹介されている特徴を簡単にまとめておきます。
特徴
- プライベート&セキュア
データはすべてあなたの端末に保存されます。データはサーバーに不正にアップロードされることはありません。すべての通信は暗号化され、データが第三者に閲覧されることがありません。 - オープンなソフトウェア
利用している技術やソースコードはすべて、Githubなどのオープンな場所に公開されています。また開発状況や議論も閲覧することができ、開発への協力も可能です。 - 使いやすい
複数人で共有する場合も個人で複数の端末と共有する場合も、同じ手順で共有することができます。対応OSも様々存在しています。ネットワークへの特別な設定は必要なく、シンプルな操作で共有を開始することができます。
メリット
- ファイル共有が簡単にできる
GoogleドライブやOneDriveは無料で使える容量には限界があり、Nextcloudなどのソフトウェアは容量を気にしなくていい代わりに設定や維持が面倒です。Syncthingは容量を気にすることなく、簡単な操作でファイル共有をできます。 - 不正アクセスを受ける可能性が低い
中央サーバーが存在しないため、攻撃を受ける可能性が低く、仮に攻撃を受けた場合も復旧が楽です。
デメリット
- ファイルを常に保持しようとする
唯一にして最大のデメリットはこれです。このソフトはネットワークに接続している限りファイルの送信とダウンロードをしようとします。これにより端末の容量を圧迫したり、このソフトの通信量がエラいことになります。私も本気で脱Googleと脱Microsoftを目指していたとき、最初に検討したソフトがこのソフトでした。しかし、すべての情報を共有するには、容量の圧迫がネックになって結局Nextcloudに移行しました。クラウドストレージには、ファイルはリストに表示だけして、必要なときにダウンロードする仮想ファイルという機能が存在するので、容量を圧縮することができます。しかし、Syncthingにはそういう機能はありません。
まとめ
ファイル共有ソフトの1つである「Syncthing」を紹介しました。デメリットもありますが、サーバーにファイルを置く必要がないというメリットは人によっては大きいと思います。
脱有料オンラインストレージを考えている人は、ぜひ「Syncthing」を使うことも検討してみてください。
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